学会名:第30回日本バーチャルリアリティ学会大会
会場:立命館大学 大阪いばらきキャンパス(OIC)
開催期間:2025年9月17日~19日
https://conference.vrsj.org/ac2025/index.html
9月17日
口頭発表09:30-10:10 、ポスター発表10:55-11:40 行動・認知
1F1-03 VRにおけるアバターの性別が食選択に与える影響
〇西口 美穂(立命館大学 BKC社系研究機構)、平山 水貴(立命館大学 食マネジメント学部)、水瀬 ゆず(横浜市立大学 研究・産学連携推進センター)、和田 有史(立命館大学 食マネジメント学部)
VRにおいて,アバターの外見が使用者の行動に影響を与える現象は,プロテウス効果として知られている。本研究では,VRを通して自由に料理を食べることができる状況で,アバターの性別が食選択にどのような影響を及ぼすかを検討した。大学生13名を対象に実験を行った結果,参加者は男性アバター使用時には肉類などの男性的食品,女性アバター使用時にはスイーツ類や野菜類などの女性的食品をより多く選択することが分かった。
OS 16:00-17:20 天使の輪っかの味を作ろう 〜コンテンツから考える味覚インタフェースの未来〜
〇中野 萌士(東京大学)、松倉 悠(電気通信大学)、谷川 智洋(東京大学)、横井 総太朗(東京大学)、大原 嶺(東京大学)、村山 皓平(東京大学)、柳田 康幸(名城大学)、鳴海 拓志(東京大学)、和田 有史(立命館大学)、大野 雅貴(立命館大学)
本セッションでは,「天使の輪っかの味」のような抽象的なお題に対して,事前に編成されたチームがそのイメージをもとに調理を行い,完成した味を審査員が実食して評価する形式のワークショップを実施する.またその結果をもとに,面白い味とはどのようなものであるのかについて議論する.さらにパネルディスカッションを通じて,コンテンツを起点とした味覚インタフェースの設計アプローチについて議論し,味覚をめぐるインタラクションの未来像を探る.
9月18日
口頭発表09:50-10:30 、ポスター発表11:25-12:10 嗅覚・味覚
2D2-04 舌部電気刺激と嗅覚刺激を用いた清涼感増強手法の提案
〇大野 雅貴(東京大学、立命館大学)、田中 叡(電気通信大学)、青山 一真(東京工科大学)、和田 有史(立命館大学)、鳴海 拓志(東京大学)
飲食物の清涼感は、消費者の購買意欲や快感情の向上に寄与し、飲食体験の重要な役割を担う。一方、清涼成分メントールは高濃度で不快感を惹起させるため、濃度増加による清涼感向上には限界がある。本研究では、化学物質に依存しない食品の清涼感増強手法として、舌部電気刺激と嗅覚刺激を併せて提示する方法を提案・検証した。その結果、舌部電気刺激とレモン香の同時提示により清涼感が増強して感じられることが示唆された。