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肉肉カンファレンス2023「我々はなぜ肉を食べるのか? -我が国の歴史と精神、代替タンパク質から紐解く-」

 肉肉カンファレンス2023

我々はなぜ肉を食べるのか? -我が国の歴史と精神、代替タンパク質から紐解く-

主催:肉肉学会(全日本・食学会肉料理部会)・立命館大学食マネジメント学会食総合研究センター
期日:2023年2月22日 (水)
場所:リストランテ コンテ@島本・水無瀬




企画趣旨

人類は有史以前より、肉からタンパク質を摂取してきました。それは我が国においても例外ではありません。畜肉を食する習慣がひろまったのは明治以降ですが、肉食が禁忌であった時代でも、肉食が途絶えたことはありません。現在、世界的な人口増加による食糧不足が懸念されており、現在の生産方法では全人口の需要を賄うだけのタンパク質生産が困難な状況になっていると言われています。また畜産が環境に与える影響も懸念され、「次世代タンパク質」が注目され様々な議論が沸き起こっています。その中心は植物性食品、代替肉、環境問題などの技術的な問題です。未来のタンパク質の摂取はどのようになっていくのでしょうか?お肉が大好きな私たちにとって、肉食がそんなにいけないことなのか、と思うと悲壮な気持ちになります。なぜ私たちはこんなにお肉を欲するのでしょうか?栄養摂取を超えたその精神的な意味があるのではないでしょうか?今回の肉肉カンファレンスでは、肉食、そしてタンパク質の摂取とは私たちにとってなんなのか、その精神的な意味を紐解きたいと思います。

今回はそのために、4件のご講演をプログラムしました。まず、我が国における肉食の歴史について、その文化的背景も踏まえつつ、歴史学者である鎌谷かおる先生に概説してもらいます。さらに、古くからの猟場である水無瀬において狩猟し、調理する宮井一郎シェフに、現在における狩猟の意義についてお話しいただきます。石川伸一先生には肉食・畜産の現状と未来のタンパク質摂取の展望をご紹介いただきます。さらに肉食・禁忌、代替たんぱく質の摂取についての精神的な意味を大阿闍梨 光永圓道様にお話しいただきます。これらの講演とディスカッションを通して、私たちにとって、肉食・蛋白質摂取とは何なのかを、過去・現在・未来・精神から紐解き、より豊かな未来の食の在り方を議論します。

スケジュール

開会あいさつ:稲見昌彦(東京大学)

13:05~13:20 導入:和田有史 (立命館大学・RARA)

トーク

13:20~14:00 鎌谷かおる(立命館大学) 我が国の肉食の歴史

14:00~14:40 宮井一郎(リストランテ・コンテ) ジビエを狩る、食べる

14:50~15:30 石川伸一 (宮城大学) 未来のタンパク質

15:40~16:20 光永圓道師 (北嶺大行満大阿闍梨) 命をつなぐ食

16:30~17:10 ディスカッション 富研一 (不二製油)

閉会あいさつ:原田英男 (畜産環境整備機構・立命館大学・肉肉学会理事長)

グラフィックレコーディング:飯出麻衣子