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食科学研究にNTTとの共同研究についての論文が掲載されました

タイトル:調理振動の体験コンテンツ : 能動的・受動的振動の同時体験手法の検討
著者:駒﨑 掲1,井上 紗奈2,和田 有史3,渡邊 淳司1

  1. 日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所
  2. 人間総合科学大学
  3. 立命館大学

誌名:立命館食科学研究
巻頁:8, 57⁻62
発行年月日:2023年3月31日

査読なし

pdf:https://ritsumei.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=18759&file_id=22&file_no=1


要旨:

これまでのVR や映画等の鑑賞型コンテンツにおいて、体の複数の部位に対し振動情報の提示を行い臨場感を高めるコンテンツが実現されてきた。しかし、それらの体験の多くは、受動的に振動を感じているだけか、能動的に振動デバイスを動かしてそのフィードバックを感じるもののいずれかであった。本研究では、調理コンテンツの振動の受動的な体験と、体験者自らがコンテンツに合わせてアクションを加える能動的な体験を同時に実現し、より主体的なコンテンツ体験を可能にした。具体的には、プロフェッショナルな料理人が調理をしている(食材を切っている)映像を見ながら、片方の手は受動的に振動を感じるようにまな板状の振動提示装置の上に手のひらを乗せ、もう一方の手は包丁を模した振動提示装置を握りながら動かし振動を感じる。この手法によって、プロフェッショナルな料理人の身体的リズムを共有し、卓越した技能を身近に体感することができる。