タイトル:食品添加物に対する認識改善教材の開発と効果の検討 著者名:田村昌彦・稲津康弘・野中朋美・江渡浩一郎・堀口逸子・松原和也・上田彩子・和田 有史 掲載誌:日本食育学会誌 巻号頁:第19巻第3号119-129(令和7年7月25日発行) *本研究は内閣府食品安全委員会の委託研究として実施しました 開発・検証された教材「Triad」 https://www.cogdesignlab.jp/p/triad.html?m=1 抄録 〔目的〕食品添加物に関する適切な認識を向上させるための教材を開発した。また、開発した教材を実際に中学生、および、高校生に実施し、その効果を検証した。 〔方法〕教材の開発は二重課程理論に基づき、熟考を促すように設計した。その後、開発教材について、2種類の教材提示方法を用いて教材の効果の検証を行った。1種類はカードゲーム形式であり、もう1種類は解説文の提示であった。いずれも、教材提示の前後に評価用テストを行い、事後の評価用テストの成績が向上するかどうかを確認した。これらを中学生、および、高校生に実施した。 〔結果〕評価用テストの分析の結果、中学生、高校生ともにいずれの提示方法においても事後の評価用テストで正答率の向上が認められた。 〔結論〕食品添加物に関する適切な認識を向上させるためにも、中学生以上では当該領域を熟考する機会を与えることで、適切な判断を向上させることができると考えられる。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/shokuiku/19/3/19_119/_article/-char/ja