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 サカエヤ創業者 新保吉伸さん

サカエヤ創業者 新保吉伸さん

 レポート:後藤沙実、森元茉弥、イジフ

新保吉伸さんは株式会社サカエヤの代表取締役である。京都府出身で、滋賀県に在住している。 19歳の時に畜産業界に入り、株式会社サカエヤを1987年に滋賀県の南部に位置する南草津で創業し、2017年9月、30周年を期に移転した。サカエヤでは、近江牛などの加工から販売を行っている。

新保さんは、昔から「何かの一番になりたい」と考えており、そこで畜産業界に出会い、その時に、この業界に一生居続けると決めたようだ。新保さんは、自分のことやお肉のことだけでなく、育ててくれている農家さんへの気配りも欠かさず、できるだけ農家さんにも利益がいくように、と考えて行動している方である。そんな新保さんが主に扱っているのは、あまり市場では流通していないお肉である。理由を聞いたところ、市場に出回っている、どこにでもあるお肉というのは、価格での競争になりやすい。そうなると、みんな価格の安いお肉のほうに行ってしまう、それではおもしろくないからだ、と述べていた。きちんと価値をわかっていて、お肉を大切に扱ってくれる、そんな人に販売したいと考えており、生産者の思いと品質を守っているのがとても印象的であった。

新保さんからは、今回用意してくださったお肉の紹介をして頂いた。牛と豚の2種類を用意してくださった。牛は、2008年に宮崎で生まれた。普通近江牛は27~30カ月で食べられるが、17年間育たれた牛を持ってきてくださった。1年に1回しか子ども産めないため、お肉とされるようになった。17年生きた牛となると、骨が硬くて食べられないことが多いが、微生物の力で食肉用へと加工された。貴重なお肉を高く買い、高く売るスタイルを取り、農家さんへの利益と第一次産業の発展を目指している。

また、豚についての紹介もしていただいた。

 


「走る豚」とは、豚舎で計画的に飼育されている豚とは異なり、自然環境の中で自由に育つ豚である。豚舎で計画的に飼育されている豚は、効率的な給餌と管理が行われるが、「走る豚」は山の中で、かぼちゃやきのこなど自然の餌を食べ、雨の日も風の日も自由に走り回る。名前の通り時速60キロで走ることができ、運動量が多いため、一般的な豚より肉質に野性味が生まれる。しかし、自然環境の中で飼育されている豚は個体差が大きく、味にばらつきが生じる。最後に「走る豚」の自然由来の風味と味わいという魅力は、競争が難しい豚肉の市場において、地域資源を活用した価値創造の一例として注目されるだろう。